その答えは風の中さ、風が知ってるだけさ
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2006/12/21
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まあ、そりゃそうなんだけども。
(以下、ネタバレありで)
3つの「死」が妙にくっきり見えてきたカンジ。
取り残された人や途中参加でしかない人や、
そういう「生」の側の喪失感とかそういうの。
失った世の中で生きてることになんの意味がある?
っておもった。
たまに「生きてることってゆっくり自殺してることなんじゃないの?」って思う時があって
("ゆるやかな自殺"って言葉をどっかで読んだんだ、確か)、
どういうふうに生きたい?っていうのって、
どういうふうに死にたい?ってことと同じ意味のような気がして。
きゃほーって踊っているときに「このまま死んでもいいや!」って思う瞬間もたまにあるし、
「体によくないよなー」ってわかっているのにヒトリでお酒を飲みに行ったりするし。
まあ、わりとぽっくり死んでもいいかな、って思っている部分もあるのは事実。
上の田辺マモルさんの歌でもお父さんが死んで完璧な幸せがなくなった、っていう歌があって、
なにかヒトツでも大切なものを失ったらそれは完璧じゃないんだな、とか。
ドルジはさー「もう自分は完璧な幸せなないんだな」って理解してたんだよね、って思いながら読んだ。