人は他人のために泣かない
うん。確かにそうだ。
誰かが死んだとしても悲しく思っている自分のために泣く。
…そうかぁ?
誰かのために泣きたい。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/04/15
- メディア: 文庫
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ストーリーが進んでいるカンジがしなかった。
先生の授業を受けているような…
序盤のふみちゃんのけなげさというか素直さがとてもよくて、
「あー。ふみちゃん好きだわー」って思った。
この人の書く悪役はホントに救いようのない悪人で、
それ相応の報いがあってほしいな、と心から願う。
あと煙草についてのくだりがあって、これはどっちもどっちだが、
吸わない人は吸う人になんの迷惑もかけてないんだけど、
吸う人は吸わない人には迷惑をかけている可能性があるのをわかってほしい。
ホントは「死ねばいいのに」と言いたいが言わない。
閑話休題。
ぼくの設定が4年生であるんだけど(ってことは…10歳?)、
それよりもなんだか大人びているというか完成されているように思えて違和感。
途中に出てきたフタリ(一緒に動物園に行ったフタリ)が複線かと思ったらそうじゃなかった
(もしなんらかの理由があっての登場だとしたら見落としなんだけど)。
同級生との喧嘩が実験だったのはヒトツの意味では気がついたけど、本当の狙いはわからず。
とにもかくにも納得はしないんだけど読後感はすっきり。
ふみちゃん、元気になってね。そうしなければ…