「蒲生邸事件」読了

蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)

まさかのタイムトラベルもの!
二・二六事件の真っ只中に到着してしまい、
騒乱に巻き込まれる…的な流れになってはいるんだけれども、
蒲生邸は完全に安全な場所で、他人事のように事件は進んでいく。
その他人事感がなにやら普通のお話に。


時間旅行の話によくある「歴史改変」が不可能である
(歴史を変えても結局どこかで辻褄があってしまう)、
っていう設定はよかった。
が、最後の最後でなにやら御都合主義のように、
物事が「ああ。よかった」という方向に進んだのはちょっと不満
(結果、ハッピーエンド的になるので読後感はいいのだが…)。
うーん。
ふきさんがよかったです。古風な女性はいいとおもいます!