ミステリーってなんだ

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)

うーん。
先日、友人から譲り受けたんだけれども、
「このミス1位をとったやつなんだけどミステリーと思えなかった」
という大前提を伝えられつつ渡された。
まずそのフィルターがかかって読んだってのが前提。
で、
ミステリーってなんだ…?と思いました。
なんというかグロい。
内臓がぴちゃぴちゃいう音が聞こえてくるような居心地の悪いようなカンジを受けました。
が、
そのせいなのか引き込まれるというか目をそらしてはいけない、という使命感というか。
なんとも興味深く一気読みできましたとさ。
ただ一刻も早くこの本を別の人に譲り渡したい気分です。


(追記)
じわじわと「この本、すげーんじゃないか?」って思うようになってきました。
今回、自分は残念ながら(世界観が)ツボにはまりませんでしたが、
好きな人は好き!たぶん、すんげー好き!
っていう類の作品のような。
筆力(っていうの?)もある気もしますし、
描写もしっかりしている気もします(曖昧テンション)。
読む人が読めば「なんて美しい世界なんだろう!」と涙を流すと思います。
自分がその"読む人"でなかったのが悔やまれます。