2008年もちゃけ4'n選(活字編)

まあ、小説やらなにやらそういうの。

童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)

童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)

童話というかなんというかなんだけど、
すごい感情移入のしかたをしました。
分厚い文庫が上下巻で2冊なんだけどぐいぐいよみました。
世界観の作りこみ方がすごくて、なんだかよかったです…
こういう唯一無二の作品ってそうは出会えないと思いました。
これは絶対にいろんな人に読んで欲しい。

きみの友だち (新潮文庫)

きみの友だち (新潮文庫)

小説やらなにやらを読んで、
本当に号泣するなんてなかった。
いずれ死ぬ、っていうのはわかっていたんだけど、
そのときが来たら本気で悲しんだ。
オムニバス的な進み方なんだけど、
それぞれの「きみ」がいちいち切なくてよかったです。
これもホンキでオススメしたい一冊。

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

一瞬「文学」にハマった時期があって(夏ごろ)、
これは本気で文学だった。
人の心の残酷さやらなにやらがあって、
でもその残酷さっていうのはやさしさの裏返しだったり、
一途であるからこそそういう気持ちに陥ってしまう感覚。
日本人ってこうあるべき、という世界観は心地よかったです。
伊達じゃないなー、て思った。

半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

なんというSF。
日本政府のヘタレ感や、
かの国の考えそうなこととか、
非現実ではあるんだけど、妙にリアルに思えたりした。
この人の書く気狂いの人の気持ち悪さが、
逆に心地よくて一気に読めた。
ハードテクノな文学。
おもしろかったな、これは。