僕の髪がー、肩から伸びてー

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

2周目、3周目と立て続けに読んだ(休出の待ち時間の間に)。
以下、ネタバレ含みます!
読んでない人は逃げて!逃げてー!


このお話がどういう仕組みやトリックで書かれているか、
っていうのは具具ってもらって、とりあえず気がついたことを書きます。


1周目(と2周目)に感じていたこと
SIDE-A
・あだ名が無理やりだなー、って思った
思っただけでまあ、そういうつけ方もあるよなー、と華麗にスルー
アインシュタインの本があって「こいつほかにも男がいるんじゃないの?」と
どっかで出てくるんだろうなー、って思ったけど出てこなかった
複線をはって回収しないなんて、なんてダメな小説なんだろう!って思った
・処女じゃないよなー、という動きが最初のときにいくつかあった
SIDE-B
・性格がちょっと雑になってたから、マユの調教がうまくいったんだろうな、と思った
でも雑すぎじゃね?ってカンジで違和感はあったけども…人ってかわるしなー、と
・ふたりをつなげたのは本の貸し借りだったので、それがまったくなくなってた
・東京に数人でドライブ?ああ、あの合コンのメンバーとかと?
・自分がちょっとオシャレになったからって調子づいて他人のコーディネートなんて!
・殴った?いつ殴ったっけ?
アインシュタインニュートンの違いがわからないと馬鹿にしてなかせた?(これがあの本の意味かと思った)
・はじめてセックスしたときに泣いたっけ?
・ホテルの予約をキャンセルしたときに「二人の思い出の場所だから、また予約したんだねー」と思った
流体力学?ん?
・最後のアレは石丸さんがほかに男がいるもんだと思った(ほかの男の名前で呼ばれたのに馬鹿な奴め!と)


っていう風に2周目の終わり近くまでまったくわかりませんでした。
気がついたのは2周目のSIDE-Bでホテルの予約をキャンセルしたときに、
「このキャンセルにあの予約が結びつくと…あれ?平行してる?」ってわかって、
急いで3周目を読んだらどかーん!と気がつけた。


この猛禽め!
おかしいとおもったんだよー。積極的すぎだろう?と。
基本的に全部マユから誘ってるしさー。最初に下の名前を聞いたのはそういうことかー。
便秘で入院とか聞いたことないし…
注意深く読んでいくといろいろわかっておもしろいです。
「タック」の部分もそういえば唐突だなー、って思ったし、
たばこの吸う、吸わないもそういうことかー、ってなった。
ひっかけが随所にあるのもすごいねー。
わー。おもしろいわ、これ。
また読んだら新しい発見があるかしらね。