茅ヶ崎にて

(普通の意味で)レコードを聞き始めたのは物心がつく前で、俺の記憶が始まった時には既に自分で針を落とせていました。と、いうのも祖父がレコード会社だかレコードショップだかの仕事をしていていろんなレコードが家に大量にあったから。生まれた頃から音楽を聞いていたわけで、音楽が自分の一部であるのは当然のことなんだなぁ、と改めて考えたりもした。家についたら人がたくさんいてリアルから遠ざかっている日。いい思い出とか全然ない不思議な家族だったな。いろんな家族がある。みんな弱ってみんな縮んでいく気がした。削れていく。すり切れていく。