野球映画YO'n選
弱小球団にいるダメ選手たちがなんかしらんががんばって、
最後はめでたくヤンキースに勝って終わる。
っていう単純が故に見終わった後が気持ちのいい映画。
大昔にテレビで中畑清が吹き替えやってて棒だったのを覚えてる。
…んだけどそこのセリフがすごい好きで。
「どこいくんだ?」「27メートル先だ」ってやつ。
あとは後々のフィリーズにいたミッチ・ウィリアムズが本当にリックボーンみたいだった。背番号が99で出囃子もWILD THINGだったし。
で、そのWILD THINGが流れるシーンがとにかく鳥肌でみんな好き。
たしかWILD THINGを歌っていたバンドがXって名前で、日本からアメリカに進出した際に名前がかぶったので後ろに-JAPANをつけないといけなかったバンドがいた、はず。
あとは「あぶさん/水島新司」でアップショー(元インディアンズ)が不振だったときにこの映画に連れて行ったら気分転換になって元気になった、ってエピソードがあるんだけど、アップショー(の代理人?)に肖像権かなにかで金銭要求された、って話がある、はず。
続編は個人的にはいまいちくん。
「お前がつくればやってくる(If you build it, he will come.)」
で有名。
別に野球の試合がもりあがる!とか選手がかっこいいそういうのはなくて、"野球"っていう叙事詩(もしくは宗教)を題材とした残留思念をなんとかして成仏させよう、っていう映画。
だもんで、普通に見てもおもしろいんだけど、野球にどっぷりつかっていると思いっきり切なくて悲しくてより楽しめる見る人を選ぶ映画な印象。ある意味アメリカン。
最近ではあまちゃんでネタにされてた。
「お前が(球場を)つくれば(誰かが)やってくる」が「お前が「海女カフェを)つくれば(誰かが)やってくる」って話で、シューレスジョーが鈴鹿ひろ美でこの映画で最終的にくる人が若春子だった、ってなってた。
テレンス・マンとムーンライトグラハムが出てくるあたりで突然話が動き出して「どういうこと?この人、必要?」ってなるけど、見進めていくと「すげーな!」ってなってこのふたりの存在にちょっと感動する。
字幕の翻訳が戸田奈津子で一番最後の最後の一番重要なセリフがこの人独特の語尾のクソみたいな訳しかたをしよって台無しになる。
吹き替えだとちゃんと感動して「うわー!わかる!」ってなる。
そこがホント残念。
さよならゲーム
基本的にマイナーリーグにいる期待の選手に目をつけて野球を教えつつセックスしまくる女の人の話。
ケビン・コスナーが立て続けに野球映画に出てて「なんで?」ってなった。
ケビン・コスナー、スーザン・サランドン、ティム・ロビンスと出演者が無駄に豪華。
マイナーリーグが舞台なので派手さはないんだけど、メジャーの厳しさやマイナーの厳しさ、選手が覚醒するのは本当にちょっとしたきっかけなんだな、とかそういうところがおもしろかったりするし、全体的なけだるさや切ない雰囲気とかがすごい好き。
あとスーザン・サランドンがじわじわ可愛くてちょっと好きになった。
舞台となったダーラムブルズは実在のチームでいろんなメジャーの傘下になったりしてておもしろい。松井秀喜が一時期所属してファッ!っとなった。
ナチュラル
とある天才的な選手が不遇なエピソードのためまわりまわってオールドルーキーとしてやっとデビュー。で、その過去のせいでいろいろあるんだけど、最後の最後で活躍してめでたしめでたし。
な感じの見終わった後に気分が晴れるいい映画。
これも野球のかっこよさ、よりも最後のホームランまでにたどりつくまでのドラマを楽しむ映画なんだけど、最後のホームランが美しくて野球映画として好きになった。
ブルージェイズにいたジョー・カーターが前述のミッチ・ウィリアムスからワールドシリーズ優勝を決めるサヨナラホームランを打つんだけどその光景がこの映画のシーンとかぶって「現実ってすごいな」って強烈に思った記憶。
そういえば最近は野球を題材にした映画ってないですよね。
あるけど。見てないだけなんだけど。